3月の抜粋(3/25より)
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小山昇が斬る! 本日のカン違い
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わが社には、「職責の高い者こそ積極的に現場に足を運べ」
という不文律があります。
これを実現するべく、
わが社では課長職以上の職責にある者には
専用の机は与えない、ということにしています。
なまじ机があると、そこで
「仕事をしているふり」ができてしまうからです。
さすがに社長室には私専用の机はあります。
とはいえ、ご存知のかたも多いと思いますが
椅子はないので立って仕事をせざるを得ず、
長居はできない設計になっています。
「社内で安穏とお茶を挽いている暇があったら現場に向かえ」
というのは社長の私でも例外ではないんですね。
わが社の部課長の話に戻せば、
彼らは平日の勤務時間はどうしているかというと、
なにしろ机がないものだから
部下のお客様訪問に同行しているのです。
部下は、なにしろ上司が側にいるものだから
サボるわけにもいかず、そのときだけは真面目に仕事をする。
だから成績が上がる。
実はこれが、武蔵野がずっと増収を達成している
最大の理由なんです。
上司はどれくらいの頻度で
同行すればいいのかというと、
そうですね、目安としては週に一度くらいでしょうか。
仮にあなたに五名の部下がいるとすれば、
「一日一名」で同行する。
それでちょうど週一のペースになります。
わが社の社員が高モチベーションで
仕事ができるのは、ひとつには
「人間なのだから、ときにはさぼりたくなるのもしかたがない」
という、いわば人間性を肯定する形で
様々な仕組みを構築しているからです。
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P.27 No.0137(-) 【営業責任者】
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会社の方針を実施する部隊長です。
勤務時間の70%は現場にいる人です。
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お客様訪問とか新規営業エリア開拓とかを
億劫がる営業責任者というのが少なからずいます。
そんな現場で汗をかくような仕事は
若いやつに任せておけばいいんだ、
みたいな気持ちなのでしょうけれど、
まあ心得違いもいいところですね。
空調の効いた会社に引きこもって
業績を伸ばせるのなら、
いくらでもそうしていれば宜しい。
ですが、荒っぽくいえば銭(ゼニ)は
現場にしか埋まってないのだから、
責任者こそ積極的に掘りに行くべきです。
これは営業責任者に限りません。
他ならぬ社長の私だってそうなんです。
先日、とあるアポイントのキャンセルがあったので、
ちょっと予定を変更して本社に戻り、
社長室に入ろうとしました。
すると役員の佐藤がいうのです。
「これからここで会議をするので、入室は遠慮してください。
予定外の帰社をしてきた小山さんが悪いんです」
そうですよねえ、私が悪いですよねえ。
ごめんなさい、すぐに退散して現場に戻ります。
すごすごと部屋を出る私に、
その日私の鞄持ち研修でついてきていた
某社の社長が驚いた顔でいいました。
「小山さん、社長なのに社長室に入れないんですか?」
入れないんです。そういう会社なんです武蔵野は。ははは。
(ある朝の早朝勉強会にて)