7月の抜粋(7/19より)
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「経常利益は定期預金ではなく社員教育に使う」------------------------------------------------
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私が社長になった平成元年、武蔵野の売上は7億円でした。
今期(平成29年)は、60億円。
8.5倍強になります。
この最大要因は、社員教育です。
ここ8年間、課長職以上で辞めた人は0(ゼロ)です。
その人達には、なにしろ徹底的に、社員教育をしました。
平成3年の
社員教育は、平均300時間。
「ブーイングの嵐」でした。
いまでも、社員、アルバイト、パートさんに至るまで全員、
徹底的に教育をしています。
勤務時間中に勉強会があり、居眠りをしても、適当に感想文を書いても(笑)、
一人500円をもらえます。
その総額は、2,500万円。動機は不純でも、勉強しているフリをするということが大切。
それでも、学んだことが“毛穴から入る”のです。
P.213 No.1178 【含み資産】
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なんと言っても、
1番はお客様の数です。
2番が社員教育、3番が土地と定期預金です。
■書籍「増補改訂版 仕事ができる人の心得」より
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車や土地、建物などが「資産」として決算書に載っていますが、
「お客様の数」は「資産」になっていません。
でも、お客様の数があるということは、そこで稼げるのです。
だから、
わが社では、「お客様の数を増やす」というところにお金を
使っています。
経営計画書P.16 「長期事業構想書」1.基本 (5)経営を安定させず、
常に経営革新を行い、潰れにくい体質にする。 と書いてあります。
「経営革新」とは、「いままでのやり方を捨てる」ということ。
「経営改善」とは、いままでやっていたことを、さらに便利に強化
することです。
例えば、営業部でいうなら、車に乗ってしていた営業を捨てて、
歩きと自転車に変えた。
これが
「経営革新」です。
また、以前は広いテリトリーでやっていたのを、今は、小さく深掘りをして
いることもそうです。
そして潰れにくい会社にするために、会社が持っている経常利益(お金)は、
「お客様数の増加」に使っています。
では、銀行に1,000万円の
定期預金をすると、一年間で利息がどれくらい付く
でしょうか?
社員からは「7万円」「3万円」「1万円」との返答がありました。
「7万円もつくなら、私は預ける!(笑)」
正解は「良くて2万円」です。
1,000万円預けても、2万円弱しか利息がつかないのなら、「お客様の数を
増やす」ことに1,000万円を使えば、
それで利益が出ます。
例えば1,000円のお客様を確保するには1万円かかるので、1,000万円のお金を
使うと、1,000件の新規のお客様がとれることになる。
1,000件のお客様がとれたら、1,750万円の売上が上がり、その粗利益が半分と
すると、定期預金で持っているよりも、お客様で持っていたほうが得なのです。
これが
【含み資産】です。
次の
「社員教育」ですが、多くの会社で「社員教育をしても、辞められたら
損だ」と思っていて、社員教育をしないのです。
中途入社の社員に聞いてみると、「前の会社で社員教育はなかった」と
答えます。
もと大会社にいた社員は「定期的にありました」と。
大会社は、それなりに社員教育をしていますが、わが社のように、
非常に数が多い会社は珍しい。
平成3年には、なんと! 年間300時間!
超異常です(笑)
社員はみな喜んでいたか、ブーイングだったか? と聞くと、「ブーイング」の
返答(笑)ブーイングの嵐でしたが、その時に勉強したことが、いま生きていて、
今日の菊地があるのです。
3番目に「土地と定期預金」とあります。
この用語解説を作った時(昔)は価値があったのですが、土地は値段が下がったり
するので、いまは、あまり価値がありません。
(ある朝の早朝勉強会にて)
参考: 小山昇の実践用語集(ビジネス用語CD・DVD)